2020.4.3
【遺族向け】お通夜の流れとは?喪主挨拶の文例やマナーも公開
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この記事の監修者
税理士 蔵重篤史 (蔵重税理士事務所)
私たちはお葬式のお手伝いからその後の相続、手続きなどをプロの専門家 が行うことでお葬式をやって終わりではなく⾧いお付き合いをモットーに 手厚くアフターサポートを行なっております。
家族が亡くなったとき、まず通夜を行なって身近な方やご近所の方に挨拶をすることが多いのではないでしょうか。
今回は、遺族の人こそ知っておきたい通夜についての基本情報をご紹介していきます。
マナーとあわせて知識を深め、トラブルがないように本番を迎えましょう。
お通夜とは?
お通夜は、故人を送るために行われる儀式の一つです。
多くの場合、亡くなった翌日や翌々日、葬儀・告別式の前夜に執り行われます。
18~19時ごろから開始し、儀式は1時間半から2時間ほど行われます。
お通夜は夜通し灯明を消さないまま執り行い、この灯明と線香の火は、翌日の葬儀や告別式まで絶やさず灯しておくものです。
またお通夜には、職場の人や友人、ご近所の方といった故人とかかわりのある方が集まる「本通夜」のほか、亡くなった当日に親族のみで執り行う「仮通夜」もあります。
仮通夜の場合、身につける服は喪服ではなく落ち着いたトーンの私服でもかまいません。
さらに、お通夜を行うセレモニーホールでは、遺族の宿泊が可能で故人の近くで最期を過ごせる場合もあります。
希望する場合は、お通夜の前にセレモニーホールへ問い合わせ用意をしてもらいましょう。
お通夜をするために必要な準備
家族が亡くなったら、お通夜を行うための準備としてまずはお世話になるお寺を決めましょう。
代々お世話になっているお寺があれば、すぐに連絡して葬儀の日程などを相談します。
お通夜や葬儀については、日程や時間のほか、規模や形式、喪主は誰がするのか、セレモニーホールで行うのか自宅で行うのかなどの詳細も決めなければいけません。
お寺、親族や葬儀社とも相談した上で、段取りと詳細を決めていきましょう。
このほかに、死亡届や火葬許可申請書といった書類も用意する必要がありますので、忘れないように準備をしましょう。
ある程度の内容が決まり準備が整ったら、お通夜の当日を待ちましょう。
お通夜当日の流れ
それでは、お通夜の全体の流れをざっと確認していきましょう。
お通夜当日、遺族はお通夜がはじまる1~2時間ほど前に会場へ向かい、準備を行います。
受付をする人へ挨拶をし、空いている時間は遺族用の控え室で待機しましょう。
受付はお通夜開始時間の30分ほど前からはじまり、親族も参列者も着席し定刻を迎えたら僧侶の入場、読経、焼香、説法という順番で進めていきます。
焼香はまずは喪主、そのあと遺族や親族、続いて弔問客という順番で行います。
僧侶が退場したあとは、参列者へ向けて喪主による挨拶を行い、閉式となります。
その後は解散となるか、通夜振る舞いを行うか分かれます。
喪主の挨拶として言うべきこと
お通夜で僧侶が退席したあとに行う、喪主の挨拶について例文をご紹介します。
「遺族を代表いたしまして、皆様にご挨拶を申し上げます。
私は、故人○○の夫(妻、長男)○○でございます。
本日はご多用にもかかわらず、ご焼香を賜り誠にありがとうございました。
○○は、良き夫(妻、父、母)として私たち家族の中心的存在でした。
いつも私たちを気遣い、励ましてくれる姿はいつも憧れでした。
本日このように、多くの方にお集まりいただき、○○も喜んでいることと思います。
皆さまのご厚情に、心よりお礼を申し上げます。
また今後ともご厚誼をいただき、ご指導を賜りたく存じます。
なお、明日の告別式は△時より◇◇で執り行う予定でございますので、どうぞよろしくお願いいたします。
本日は、誠にありがとうございました。」
このように、自己紹介と故人との関係、故人との思い出、参列者へのお礼、告別式についての案内など必要な内容をシンプルにお伝えします。
喪主の挨拶は長くとも2~3分以内で収まるよう、簡潔に行いましょう。
また、お通夜のあとに通夜振る舞いが行われる場合は、挨拶の中でその旨にも触れてください。
通夜振る舞いとは?
同時に覚えておきたいのは、お通夜後に行われることのある「通夜振る舞い」です。
通夜振る舞いとは、お通夜のあとに振る舞われる簡単なお食事のことです。
故人の思い出話をしながら軽食をつまむことで、参列された方へ簡単なおもてなしをするために用意されます。
とは言え、腰をすえてゆっくりお話をする場ではありませんので、参列者は料理に軽く口をつけたらすぐ帰宅し、遺族も翌日に備えます。
料理の内容はオードブルやサンドイッチなどの軽食がメインで、参列者の人数分をしっかり用意する必要はありません。
1人あたり2~3000円を目安とした上で、参列者の半分ほどの人数分を用意しておきましょう。
まとめ
遺族側にとって、お通夜の流れを理解しておくことは、スムーズに最期のお別れをすることにつながります。
告別式のやり方とあわせて、きちんと頭に入れておきましょう。
また、トラブルなくお通夜を進めるためには、信頼できる葬儀社選びも非常に大切です。
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