2021.6.12
お葬式の席順ルールとは?の違親族席、一般席いや困ったときの対処法
2165View

この記事の監修者
税理士 蔵重篤史 (蔵重税理士事務所)
私たちはお葬式のお手伝いからその後の相続、手続きなどをプロの専門家 が行うことでお葬式をやって終わりではなく⾧いお付き合いをモットーに 手厚くアフターサポートを行なっております。
葬儀では、さまざまなルールや常識が存在するため、不安を覚えてしまうのではないでしょうか。
今回注目するのは「葬儀における、親族や参列者の席順」です。
どのようなルールがあるのか詳しくご紹介していきますので、葬儀の前に確認しておきましょう。
葬儀における「上座」とは?
葬儀の際には会場に椅子が並べられますが、このときにはしっかり決められた席順があります。
自由に、会場に着いた人からつめて座っていく……というものではありません。
まずは祭壇における上座と下座を理解しておきましょう。
祭壇と故人に近い、前のほうや通路に近いほうは上座で、こちらには喪主、配偶者、息子や娘といった故人との血縁関係が深い人から座っていきます。
中央に通路がありますが、祭壇に向かって右側は親族席となり、喪主や遺族はこちら側座ります。
左側は一般席となり、故人の友人や知人が座ります。
一般席においても、前列、そして通路側が上座となります。
親族が向かって左側に座ったり、血縁関係のない人が右側に座ったりするのは間違いですので注意してください。
親族に定義される範囲とは?
座る場所を考えるときにネックとなるのが、親族の範囲ではないでしょうか。
どこまでを親族と考えて親族席に座るか、それとも一般席に座るかは悩んでしまうポイントです。
実は、ここには明確な決まりがありません。
法律上では血族6親等、姻族3親等までが親族とされているものの、すべてのシーンでこれに従う必要はありません。
そもそも「◯親等」の捉え方に自信がないという人も多いでしょう。
そのため、喪主が判断したり、葬儀会社と相談して決めたりしてかまいません。
地域や世代で考え方が変わる可能性もありますから、色んな人の意見をもらい、確認しながら決めましょう。
ちなみに、親族は基本的に家族単位でまとまって着席します。
例えば「故人の長男一家」であれば、「故人の長男、配偶者、子ども」がそれぞれに並んで座ります。
ここで長男の配偶者は、血縁関係を思うと「次男さんは自分たちよりも上座のほうがいいのでは……」と考えてしまうかもしれません。
しかし、配偶者や子どもと分かれて座ることはありませんので、注意してください。
一般的な席順とは?
ここからは、一般的な席順の例をご紹介していきます。
親族席は通路をはさんで右側の一番前、通路側が上座となり、喪主の座る場所となります。
その横には両親や子ども、兄弟、叔父叔母などが座ります。
故人に兄弟がいる場合は、長男、長男の配偶者や家族、長女、長女の配偶者や家族、次男、次男の配偶者やその家族、次女、次女の配偶者やその家族……というように座っていきます。
家族間の座る位置も、夫、妻、長男、長女、次男、次女……とします。
その後ろには、故人の配偶者の兄弟やその家族が座ります。
一般席についても、通路側の一番前が上座です。
こちらも、故人と関係が深かったと考えられる人から座っていきましょう。
ただし、世話役代表や葬儀委員長にあたる人がいるのであれば、そうした人が上座に座ります。
家族葬の場合の席順は?
家族葬では、そもそも故人と関係が深い人しか参列しません。
そのため、親族席と一般席とを分けて考える必要はありません。
席順についても、ルールを強く意識する必要はないでしょう。
ただし、喪主の位置については一般の葬儀と同様に考えられるケースが多いようです。
そもそも家族葬は近しい人だけの場だからこそ、ルールをきつく設けずに自由に行われることが多いものです。
同様に、近年増えてきている自由葬などの葬儀の場合にも、そこまで厳しく席順を意識する必要はないでしょう。
自由だからこそ遠慮して席順に迷ってしまうときには、葬儀会社へ相談するとよいでしょう。
葬儀会社のスタッフは、経験に基づいて故人との関係を鑑みて適切な席順を案内します。
一般参列者として葬儀に参加したときにも「どこに座ればいいのか?」と悩んでしまうことがあると思いますが、そのときもスタッフに確認すれば間違いありません。
基本的なルールは今回ご紹介した通りですが、中には地域の風習やしきたりが関係して「常識」が異なるケースもあります。
そうしたときに失礼にあたらないためにも、よく確認しながら着席するとよいでしょう。
まとめ
葬儀では席順に上座があることを意識し、故人と関係が深い人から順番に座っていきましょう。
家族葬の場合にはあまり意識しすぎる必要はありませんが、喪主の位置は同様にすることが多いと覚えておきましょう。
困ったとき、葬儀や家族葬にまつわるご相談は「円満なお葬式」にお任せください。