2020.11.21
大切な人が「危篤状態」と言われたら。すべき準備と心構え、連絡方法は?
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この記事の監修者
税理士 蔵重篤史 (蔵重税理士事務所)
私たちはお葬式のお手伝いからその後の相続、手続きなどをプロの専門家 が行うことでお葬式をやって終わりではなく⾧いお付き合いをモットーに 手厚くアフターサポートを行なっております。
大切な人が「危篤状態」であると告知されたとき、少なからず動転してしまうのではないでしょうか。
何をすればいいかわからなくなり、不安ばかりが募ってしまうのは辛いものですよね。
今回は、危篤状態という告知をされたときの心構えや準備すべきこと、連絡方法などをご紹介いたします。
危篤状態とは
危篤とは、命にかかわる危険な状態であることを指す表現です。
多くの場合、医師ができる限りの措置をしたものの、あまり回復の見込みがない危機的な状態を指します。
例えば入院中の方の容態が悪化し、危険な状態にある場合には、ご家族に心構えをしてもらうために危篤であることを知らせます。
どのような理由で危篤状態に陥るかはそれぞれのケースでまったく違い、その後、いつどうなるかもなかなか検討がつきにくいものです。
数時間や数日内に亡くなられるケースもあれば、一時危篤状態に陥ったあと回復するケースもあります。
つまり「危篤状態=その後必ず亡くなる」というわけでもないのです。
そのため家族は、さまざまな可能性を考慮しながら準備や心構えをする必要があります。
危篤の連絡を受けたら、どうすればいい?
危篤の連絡を受けたら、まずは「自分自身を落ち着かせること」を強く意識しましょう。
もちろん、すぐに冷静さを取り戻しいつもの状態に戻るというのは難しいものですが、あわてて病院へ向かおうとして怪我や事故を招くことは避けたいものです。
病院で詳しい話を聞くまではさまざまな可能性がありますし、動転していると最良の判断ができなくなってしまいます。
まずは深呼吸をして、落ち着きましょう。
また、病院へ向かう前には、今後必要になるかもしれないものを準備しましょう。
持ち物の例は、次の通りです。
◆財布
◆クレジットカード
◆スマートフォン
◆充電器
◆親戚や身近な人の連絡先が分かるもの
◆歯ブラシや洗面道具
◆下着や着替え
危篤と判断されてからも、その後の経過に数日から数週間要する場合もあります。
泊まりになる可能性を考え、着替えや歯ブラシなどもあわせて用意しておきましょう。
危篤状態のときにすべき連絡
医師と話して病状の確認ができたら、家族や親族への連絡も行います。
まずは同居の家族、さらに両親や配偶者、兄弟、姉妹、祖父母、孫などに電話などで状態を知らせましょう。
そのほかにも、ご本人が会いたがっていた人など最期を看取っていただきたい人がいれば、ためらわず連絡すべきです。
できれば元気なうちに、友人や職場の人など最期に会いたい人と、その人たちの連絡先を確認しておけるとよいでしょう。
また、危篤状態は長く続く場合もあるため、自身の職場や学校にも「家族が危篤状態なのでお休みをもらいたい」ということを伝えておきましょう。
いったん連絡すればそれでよいと考えるのではなく、こまめな連絡を取りながら業務に支障が出ないよう注意しましょう。
また、危篤の家族に付き添う場合のお休みは、忌引き扱いにはなりません。
休む場合には有給休暇を申請するなど、会社への連絡も怠らないよう気をつけましょう。
連絡すべき内容と連絡方法
家族や親しい人への連絡は、必ず電話で行います。
スマホなどに連絡して繋がらなければ、学校や職場へ直接連絡しても構いません。
それでも繋がらなければメールなどのメッセージを利用しても構いませんが、少なからずショッキングな連絡だからこそ、電話で相手の反応を見ながら伝えるとよいでしょう。
原則、時間帯に関係なくなるべく早く伝えるべきですが、連絡する相手も床に伏せている、妊娠しているというケースでは状況に応じて配慮します。
連絡時には「◯◯が危篤なので、◯◯病院に来てもらいたい」と簡潔に伝えます。
混乱していると「亡くなった」と誤解する場合もあるため「意識はある」など病院で容態を見て感じたことや医師から聞いた内容を添えましょう。
もしものときのためにすべき準備
危篤の状態から、時間をおかず亡くなられてしまうケースもあるからこそ、もしものときの準備もしておきましょう。
葬儀会社やお寺、教会への連絡は早めにしておくことで、その後スムーズに対応してもらえるでしょう。
葬儀を行う上での手続きはたくさんありますから、一人で対応するのは難しいものです。
家族や親族に声をかけ「もしものとき、あなたは葬儀会社に連絡して」、「あなたは町内会と連絡をとって」、「あなたは供花の手配をして」と役割を決めておきましょう。
あらかじめ色んな人に協力をあおいでおけば、慌ただしいタイミングでも冷静な対応が叶いやすくなります。
葬儀にお呼びする方についてもリストアップしておき、連絡先を明確にしておくとよいでしょう。
まとめ
大切な人が危篤状態であると知ったとき、強いショックを受けるのは当然のことです。
しかし、ショックと悲しみの中で冷静な反応ができずにいると、葬儀の準備がままならなかったり予算オーバーしてしまったりと次なるトラブルを招きかねません。
葬儀にまつわる不安なこと、心配なことは、ぜひお気軽に「円満なお葬式」にご相談ください。