2020.3.13
家族葬とは?メリット・デメリットや気をつけなければいけないこと
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この記事の監修者
税理士 蔵重篤史 (蔵重税理士事務所)
私たちはお葬式のお手伝いからその後の相続、手続きなどをプロの専門家 が行うことでお葬式をやって終わりではなく⾧いお付き合いをモットーに 手厚くアフターサポートを行なっております。
さまざまなスタイルでの葬儀が行われている今、増えている「家族葬」。
家族葬専門の施設もあり、家族葬という文化を新しく知った人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、家族葬の特徴や一般的な葬儀ではなく家族葬を選ぶときのメリット・デメリットなどをご紹介していきましょう。
家族葬とは?
家族葬とは、その名前の通り家族や親族、親しい人のみで行う葬儀のことです。
「家族」とつけられていますが、必ずしも血のつながりのある人しか参加できないわけではありません。
あくまで気心の知れた人や親しい人たちを示しての「家族」ですので、友人も参列できます。
ただ、ご近所の方や仕事関係の方は呼ばない点が、一般的な葬儀とは違ったポイントです。
参列者は全部で10人以下ということもめずらしくありません。
家族葬のメリット
家族葬のメリットとして、まず費用を抑えられることが挙げられます。
一般的に、多くの参列者を呼べば呼ぶほど葬儀にかかる費用が高くなりますが、参列者の少ない葬儀なら出費を少なくできることが魅力です。
ただし、赤字になるかどうかは香典の額によって変わるということも覚えておきましょう。
また、故人が遺された家族に負担をかけたくないからと「簡素なお葬式をしてほしい」と要望しているケースもあるでしょう。
その場合、家族葬のように小規模な葬儀は故人の意思を尊重でき、費用や準備の手間といった遺族の負担も抑えられます。
参列者が少なければばたつくことも対応に追われることもありませんから、ゆっくりと故人と最期の時間を過ごせることも魅力です。
世間体にこだわる必要もありませんので、葬儀の時間帯や段取り、内容、返礼品も自由に選べます。
合間の食事も葬儀社が決めた店ではなく、故人の好きだったお店を利用するなど、より本人らしい葬儀にできるでしょう。
家族葬のデメリット
先ほどご紹介したようなメリットがある一方、デメリットもあるためよく比較した上で最適な判断をしたいものです。
家族葬において悩みの種になりやすいのが「どこまでを親しい間柄の方と定義し、葬儀に招くか」ということです。
中には血の繋がりがあっても関係が希薄な人や、あくまで一友人でありながら故人と非常に深い関係にあった人もいるでしょう。
葬儀の際に声をかけないと不信感につながったり、トラブルに発展する可能性もあることから、家族葬を行うときには早めに決定して「葬儀は家族葬にて執り行います」と連絡することを忘れないようにしましょう。
事前の連絡が難しい場合には、葬儀のあと「家族葬にて執り行いました」と事後連絡をしても構いません。
中には「早く教えてほしかった」、「せめて知らせてほしかった」と感じる人もいますので、事後連絡になる場合は言葉の伝え方にも注意が必要です。
また、家族葬の場合はその後「最期のお別れをさせてください」と弔問に訪れる人が多くなる傾向にあります。
それぞれの予定にあわせて弔問に訪れるため、遺族はしばらくのあいだ家を空けることなく随時対応を求められるでしょう。
家族葬をするときのポイント
葬儀をする際、病院で紹介される葬儀社をなにも考えず契約してしまうケースもあるかもしれません。
しかし家族葬をするときは失敗しないために、葬儀社選びにもこだわりましょう。
まず、トラブルを招かないためにも契約する前には必ず見積書を出してもらいましょう。
葬儀社によっては、詳細な見積書を作ることなく契約に進んでしまうケースもあります。
しかし、のちのち「基本料金のほかにセット料金もかかります」、「オプション料金としてこれだけかかります」というようにどんどん料金が追加され、トラブルになってしまう可能性があるため注意しなければいけません。
また、中には「今すぐ契約してもらえればこんなに特典をつけますよ」というように、契約を急がせる葬儀社もあります。
実際、時間のない中で決定しなければならないため焦ってしまうかもしれませんが「契約内容に不満はないか」、「不明瞭な費用が発生していないか」とよく調べてください。
家族葬をするときに注意したいマナー
家族葬を行うときのマナーとして、葬儀に呼ばない相手であっても必ず連絡をしなければいけないということを覚えておきましょう。
一般的な葬儀と同様に「かねてから入院中の父が●月●日●時ごろ亡くなりました。取り急ぎ、お知らせさせていただきます」、そして「葬儀は家族葬にて執り行います」と忘れずに伝えてください。
亡くなった本人の勤め先に連絡と同様に、自分の会社や勤め先への連絡も、忌引休暇取得の関係でできるだけ早くしておかなければいけません。
参列をお願いする人を決めるとき、どこまで誘うべきか悩むかもしれませんが、こちらについて具体的なマナーやルールはありませんので家族と相談しながら、決定しましょう。
また、家族葬では香典を辞退するケースが増えています。
参列者にとっての負担をなくすだけでなく、返礼品の準備もなくなるためこちらも家族と相談しどうするのか決定した上で辞退するなら連絡の際に伝えましょう。
まとめ
現代のニーズに合っていることから、家族葬を選ぶ人は増えてきています。
費用を抑えられるなどメリットも多い一方で、ときにはトラブルに発展しかねないからこそ、葬儀社をしっかり選びトラブルのないように進めていかなければいけません。
葬儀・家族葬なら、円満なお葬式にご相談ください。