2020.3.11
知らないとまずいお葬式の「常識」!通夜・葬儀の流れとマナー徹底解剖
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この記事の監修者
税理士 蔵重篤史 (蔵重税理士事務所)
私たちはお葬式のお手伝いからその後の相続、手続きなどをプロの専門家 が行うことでお葬式をやって終わりではなく⾧いお付き合いをモットーに 手厚くアフターサポートを行なっております。
家族が亡くなったときには、しなければならない手続きや連絡が多いため慌ててしまうのではないでしょうか。
そこで今回は、亡くなったあとに行う葬儀や葬式の流れをご紹介していきます。
遺族側のマナーとともに知識を身につけ、通夜や葬儀など滞りなく進めていきましょう。
家族がお亡くなりになったら……
家族が亡くなったら、まずはできるだけ早く葬儀社へ連絡をしましょう。
逝去後24時間は火葬できないという法律がある関係で、ご遺体を安置する準備が必要なためです。
安置およびその準備は多くの場合自宅で行われますが、難しければ葬儀社が運営する安置専用施設にお願いしましょう。
また、このタイミングで今後手続きをする上で必要になる「死亡診断書」を医師に用意してもらうことも忘れないでください。
お亡くなりになった日はひとまず安置をしていったん終わりになりますが、翌日に納棺と通夜、翌々日に葬儀、告別式、火葬などを行います。
そのため、葬儀社や親戚たちと協力しながら葬儀の打合せを行わなければいけません。
親戚・友人への連絡、職場・学校への連絡、供花・供物の準備なども進めておきましょう。
また、時間があれば故人を送るにあたって棺の中に一緒に入れたいものがないか、早めに確認しておくことをおすすめします。
生前に気に入って着ていた服、思い出の手帳や日記帳、好きなお菓子など故人を象徴するものを探し、用意しておきましょう。
あわせて、遺言書やエンディングノートなど故人の死後にまつわるメッセージがないか探すことも大切です。
お通夜の流れ
お通夜は、多くの場合お亡くなりになった翌日の午後(夕方)に、自宅やセレモニーホールなどの会場で行われます。
遺族は2時間程度余裕を持って、早めに会場へ向かいましょう。
会場では、参列される方がスムーズに受付できるよう準備をします。
例えば芳名帳の用意、誰が香典を受け取るのかといった役割の決定、供物や供花がきちんと手配されているか、名前が間違っていないかといった確認を行いましょう。
ある程度準備が整えば、遺族用の待機室で待機してかまいません。
このタイミングで、葬儀場のスタッフから「アナウンスをするため、故人との思い出を聞かせてください」と頼まれることもあります。
通夜がはじまる30分ほど前から受付がはじまりますので、遺族はこのあたりで会場内の座席に着席し、通夜がはじまるのを待ちます。
通夜は読経、焼香、説法という順番で進められていきます。
通夜が終わったら、改めて翌日にすべきことを改めて確認しておきましょう。
葬儀の流れ
通夜の翌日には、通夜を執り行った場所と同じ場所で午前から葬儀を行います。
こちらも、遺族は1時間程度前に集まって受付準備などを行いましょう。
そして通夜と同じように、開始の30分ほど前から受付ができるように準備をしてください。
定刻を迎えたら、ご僧侶の入場後葬儀がはじまります。
葬儀は通夜と流れが変わり、読経、弔辞・弔電、読経、焼香と進行していきます。
読経の中では、引導という故人に戒名を授ける儀式も執り行われます。
滞りなく進行したら、退場していくご僧侶を合掌で見送りましょう。
閉式後は、火葬場へ向かうのための出棺準備に移っていきます。
出棺・火葬の流れ
葬儀が終わったら、遺族は故人の近くに集まり最後のお別れをしながら、棺に生花を飾ります。
その後は蓋とくぎ打ちをし、親族同士で協力しながら寝台車まで棺を運んでいきます。
寝台車はそのま火葬場へ向かうため、親族もそれぞれの車などを活用して火葬場へ集合しましょう。
火葬場では、読経や焼香による式をしたあと、火葬に移っていきます。
火葬にはだいたい1時間ほどかかるため、この時間は別室で待機したり、食事が振る舞われたりするものです。
その後は遺骨を拾い、自宅へ持ち帰ります。
自宅では葬儀社の人から遺骨の管理方法やこの後のことについて説明を受けられるでしょう。
あわせて、親族とともに四十九日をはじめとした今後すべきことについて相談しておくとその後スムーズです。
遺族側の葬儀マナー
遺族は葬儀で挨拶を求められたり、参列者からお悔やみの言葉をもらったりする機会も多いですが、逐一かしこまって返事をする必要はありません。
悲しみに暮れながらあまりに丁寧な対応をする必要はありませんので、挨拶にしてもお悔やみの返事にしても手短に済ませましょう。
また、以前は葬儀を執り行うのは仏滅がよいとされていました。
現在では気にしない人も多いものの、ご高齢の方は気にする場合もあるためマナーとして覚えておいて損はないでしょう。
さらに、マナーや全体の流れは地域、宗派、年代などさまざまな影響で変わります。
葬儀社の方や親族の意見も聞きながら、失礼のないように執り行いましょう。
まとめ
本来、高い頻度で行われることではないからこそ、葬儀・葬式の流れやマナーについて曖昧な人も多いのではないでしょうか。
そんなときは、葬儀のプロに相談しましょう。
葬儀・家族葬のご相談は、「円満なお葬式」にお任せください。