2020.6.16
葬儀で喪主がすることとは?準備から当日の振る舞い、葬儀後のことまで
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この記事の監修者
税理士 蔵重篤史 (蔵重税理士事務所)
私たちはお葬式のお手伝いからその後の相続、手続きなどをプロの専門家 が行うことでお葬式をやって終わりではなく⾧いお付き合いをモットーに 手厚くアフターサポートを行なっております。
大切な家族にもしものことがあったとき、あなたは「喪主」になるかもしれません。
故人とどのような関係性であれば喪主になるのか、また喪主がすべきこととは具体的にどんなことなのか、あなたはきちんと理解できているでしょうか。
もしものときに慌てないためにも、知っておきたい葬儀と喪主の基本について解説していきます。
喪主になる人の条件とは?
まずは、喪主の決め方から確認していきましょう。
喪主は、故人との関係を参考にしながら決定します。
もっとも優先されるのは故人の配偶者であり、夫が亡くなった場合には妻が、妻が亡くなった場合には夫が喪主を務めます。
故人に配偶者がいない場合、もしくは配偶者がご高齢の場合には、故人の長男が喪主を務めることが一般的です。
もしくは次男以降の直系の男性、長女(または長女以降の直系の女性)など故人の子どもが喪主になることもあります。
子どもがいなければ、故人の両親や兄弟姉妹が喪主になります。
さらに血縁者がいなければ、友人や親しい人が務めてもかまいません。
どうしても喪主を見つけることが難しい場合には、後見人やお寺の住職に代行を頼めるケースもありますので、詳細については問い合わせてみてください。
喪主が主にすべきこと
喪主の主な役割は「スムーズな進行」と言えるでしょう。
喪主は葬儀を執り行うためのお寺や葬儀社への手配にはじまり、葬儀後の手続き、「初七日」や「四十九日」を見据えた先々の計画立てなども率先して行わなければいけません。
そしてお通夜や葬儀には、故人と最後の挨拶をするためにたくさんの人が集まります。
多くの人がかかわる式典だからこそ、それらを取りまとめ、とどこおりなく進行できるよう準備にあたりましょう。
だからと言って、すべての作業を必ず喪主一人で行わなければいけないわけではありませんので、親族と協力しながら進め、喪主はそれらのリーダーとして統括するというイメージを持つといいでしょう。
親族の意見を聞かず、すべて一人でこなそうとするとかえってトラブルのもとにもなりかねません。
葬儀にまつわる細かなマナーは、地域や年代によって求められる常識が異なる可能性もあることから、周りと相談しながら進めていくことをおすすめします。
ここからはさらに、喪主がすべきことを具体的にご紹介していきましょう。
葬儀の前に喪主がやるべきこと
葬儀の前にすべきことには、次のような内容があります。
・死亡診断書を受け取る
・故人が医師のいない場所で息を引き取った場合、亡くなっていることの確認や死因の特定をしてもらう
・死亡届を出す
・菩提寺があれば連絡をする
・葬儀社へ連絡する
・安置所の確認
・自宅で安置する場合は自宅にスペースを用意する
・親族、近所へ向けた訃報の報告
・供花や供物の受け取り、確認
・香典返しの手配
できれば亡くなった当日を目安に、できる限りすばやく対応したいものです。
喪主が葬儀中にすること
お通夜や葬儀の当日にも、喪主は率先して動き、周りの人をリードしたいものです。
特に、次のようなシーンでは必ず対応が求められます。
・僧侶の挨拶や接待
・喪主による挨拶
・出棺
出棺時、喪主は個人の遺影を胸に抱えて、霊柩車に乗ります。
自宅などの安置所から葬儀場へ行くとき、また葬儀場から火葬場へ行くときには忘れず対応しましょう。
また、喪主の挨拶についてもあらかじめ何を言うか考えておきたいものです。
お通夜、葬儀と挨拶が続き何を言うべきか悩んでしまうかもしれませんが、その都度考え直す必要はありません。
簡潔な内容で構いませんから、細部の表現を変えながら心のこもった挨拶を目指しましょう。
喪主が葬儀後にすること
葬儀が終わったらひと段落……と言いたいところですが、葬儀後にも次のような作業があります。
・自宅に仏壇・位牌などを設置する
・四十九日費用の準備
・墓石に戒名を刻む
・故人の遺言書やエンディングノートの確認
・遺言書やエンディングノート内容に沿った遺産分け
・故人名義のものや証明書の名義変更
これらの作業には数日から数週間かかることもありますので、すべきこと、済んだことの双方をきちんと管理しましょう。
まとめ
葬儀の中心となってさまざまな準備や手続きにあたることが、喪主の主な役割です。
自分が喪主となったときには、マナーやルールをよく確認して僧侶・参列者に失礼がないようにしましょう。
もちろん、すべて一人で担当しなければいけないわけではありませんので、親族と協力しながら進めるとともに不安なことはお気軽に葬儀会社へ相談してください。