2020.12.7
葬儀の日程はどうやって決める?注意点や六曜と仏教の関係性
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この記事の監修者
税理士 蔵重篤史 (蔵重税理士事務所)
私たちはお葬式のお手伝いからその後の相続、手続きなどをプロの専門家 が行うことでお葬式をやって終わりではなく⾧いお付き合いをモットーに 手厚くアフターサポートを行なっております。
葬儀をとりおこなうにあたって、まずは日程を決める必要があります。
お寺や葬儀会場の予定などさまざまな点を考慮しながら決めなければいけないので、最終決定の前には「本当にこの日程で大丈夫?」と不安になってしまいますよね。
そこで、葬式の日程を決める際に注意したいこと、覚えておきたいことについて、六曜などもまじえてまとめました。
葬式の日程の決め方
葬儀の日程を決めるときには、まず菩提寺やお世話になっているお寺に連絡します。
葬儀では僧侶にお経をあげてもらわなければいけませんから、お寺や僧侶の都合を最優先しましょう。
都合のいい日を確認したら、改めて親族等と相談した上で葬儀の日程を決定します。
多くの場合、亡くなった日の24時間後以降の夜にお通夜、その翌日の午前中から葬儀や火葬となります。
葬儀には初七日法要を組み合わせたり、火葬を待つあいだに精進落としを頂いたりすることもあります。
もし、どうしても予定が合わないのであれば1〜2日ほどなら日程をずらしても構いません。
ただし、ご遺体の管理が難しくなるほかご遺体を安置する場所を借りるときには借りる期間が長くなるほど費用がかさむことも覚えておきましょう。
日程が決まったら、正式に故人が亡くなったことの報告と、葬儀のお知らせをします。
親しい人には電話やメールで知らせたり、地区内には回覧板を回してもらったり、新聞に載せてもらったりしましょう。
葬儀の日程を決めるときに注意すること
葬儀の日程を決めるとき、考慮すべきなのはお寺や僧侶の都合だけではありません。
葬儀会場、火葬場、遺体安置施設などさまざまな施設を利用して行うものだからこそ、それぞれの施設の空き状況を必ず確認しましょう。
状況によっては複数の葬儀が立て込み、希望の日時が指定できなかったり火葬場で長時間待つことになったりする可能性もあります。
近場の葬儀場の予約がとれなければ、離れた場所の葬儀場に問い合わせてみるのも手ですが、その際は参列者のお車や移動手段にも配慮します。
駅から距離がある場合、葬儀場や葬儀会社に頼めば送迎バスを出してもらえることもあるため、相談してみるとよいでしょう。
また、親族や弔問客の中には、日柄を気にする人もいるかもしれません。
故人を思って参列するすべての人が、気にかかることのない状態でお別れできるように、六曜も考慮しながら日程を考えましょう。
日程を決める上で気になる「六曜」とは
六曜とは「先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口」という6種類からなる、曜のことです。
六曜はもともと時刻の吉凶を占うものであり、中国が起源とされています。
江戸時代に日本に渡ってきてからは、時刻ではなく日付の吉凶を占うものとして形を変え、現在の形で定着したのです。
中でも「仏滅」は、あまりいい日とされておらず、結婚式やお祝い事の際には避けられる傾向があります。
さらに「仏」という字がつくことから、仏教の葬儀を行う上では「縁起が悪いんじゃないか?」「葬儀を行うのは避けた方がいいんじゃないか?」と考えられがちです。
しかし、歴史から考えると仏教との直接的な関係はないため、気にしすぎる必要はありません。
六曜の解釈は人によって、また地域によっても異なりますが、完全な正解があるわけではないことから、柔軟に対応しましょう。
六曜と葬儀の関係
繰り返しになりますが、基本的に六曜は中国由来のものであり、仏教とは関係ありません。
したがって、葬儀を行う上でも仏滅だからといってあまり気にしすぎる必要はないでしょう。
一方で、葬儀の場合に注意したい六曜が「友引」です。
友引には「友を引っ張っていく」ことから「友をあの世に連れていく」という意味合いがあると考えられています。
葬儀をするには不吉な日と考えられ、避けた方がよいとされています。
人によってはまったく気にしない人もいるかもしれませんが、葬儀場や火葬場でも友引の日には休業をとるところがあるので、日程を決めるときには注意してください。
また、身近な人の中にも友引に葬儀を行うことに抵抗を覚える人もいるかもしれないので、確認しておくことをおすすめします。
どうしても友引にしか都合がつかない場合には「友引人形」と呼ばれる身代わり人形を用意して、葬儀を行うケースもあります。
友引に関する葬儀の配慮は、葬儀会社に相談することで詳しく教えてもらえますので、葬儀の日程を最終決定する前に相談しておくとよいでしょう。
まとめ
葬儀はただでさえ準備しなければならないことが多く、どうしてもあわただしくなってしまうものです。
その上で、日程についてもさまざまな配慮が必要となると混乱してしまうのではないでしょうか。
六曜は本来、仏教と無関係なものではありますが、冠婚葬祭で気にされる方は多いからこそ葬儀の日程を決める上では少し意識するとよいでしょう。
葬儀や家族葬にまつわる不安なことがあれば、お気軽に「円満なお葬式」にご相談ください。