2020.10.23
「精進落とし」とは?本来の意味や当日の流れ、マナーをおさらいしよう
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この記事の監修者
税理士 蔵重篤史 (蔵重税理士事務所)
私たちはお葬式のお手伝いからその後の相続、手続きなどをプロの専門家 が行うことでお葬式をやって終わりではなく⾧いお付き合いをモットーに 手厚くアフターサポートを行なっております。
葬儀にあたって用意しなければならないもののひとつに「精進落とし(しょうじんおとし)」があります。
用意するときには注意すべき点がいくつかあるほか、いただくときにも注意したいマナーがあるため、葬儀の前には覚えておくべきでしょう。
この記事では精進落としの意味や注意点など、わかりやすく解説していきます。
精進落としとは?
お通夜のあと、参列してくれた訪問客に対し簡単な食事や飲み物を振る舞う文化を「通夜振る舞い」と言います。
同様に、通夜ではなく初七日法要のあと、もしくは火葬のあと、もしくは火葬中にふるまう食事を「精進落とし」と言います。
精進落としは、かつて身近な人が亡くなった場合に肉や魚を絶って精進料理を食べる風習があったことに由来しています。
そした四十九日は、そうした食生活をもとにもどすための区切りともされていました。
あくまで一部の思想で取り入れられていたものであり、現在はほとんどみられない文化ですが、名前には今でも当時の文化が残っているというわけです。
現在ではメニューにはこだわらず、僧侶や参列してくれた人をもてなすために料理やお酒をふるまい、故人を供養することが主な目的となっています。
通夜振る舞いでは簡単な料理を参列者の半数を目安に用意し、参列者は軽く口をつけるのみで終わ流川場合がほとんどです。
しかし精進落としでは、先に参加する人数を調べた上で一人ひとりに個別の料理を用意します。
参加するのは親族と特別にゆかりの深い人のみが基本で、通夜振る舞いのようにさっと口をつけて終わりにするのではなくゆっくりと歓談を楽しみます。
精進落としを用意するにあたって確認すること
前述の通り、精進落としの料理は人数分用意するのが基本です。
参加できるかわからない人がいるのであれば、当日に足りない状態にならないよう多めに準備しておくとよいでしょう。
精進落としには僧侶も参加してもらうのが一般的ですが、僧侶の都合によってはお断りをされるケースもあるため、はじめに確認しておくことをおすすめします。
ちなみに僧侶が精進落としを辞退した場合には、「御膳料」として1万円前後をお渡ししてください。
人数を把握したら、どこのお店にどんなメニューを注文するか決めましょう。
メニューは仕出し弁当や寿司などが一般的です。
葬儀会場や火葬場の近くに料亭や静かな飲食店があれば、人数分の懐石料理を予約しておくのもいいでしょう。
現在では肉や魚を使った料理でも問題ありませんが、あくまで葬儀のシーンですからお祝いの場をイメージさせるメニューは避けてください。
予約時に「精進落としとしてふるまいたいと考えています」と伝えておけば、メニューの内容にも気を使ってもらえるでしょう。
精進落としの流れ
精進落としは、火葬や法要が終わってから近くの会場へ移動してふるまいます。
ほかの人の到着を待つあいだに会場内に故人の位牌を置き、その前にお酒を供えます。
出席する人たちが皆到着し席に着いたら、一人ひとりにお酒や飲み物を注いで回ります。
喪主もしくは代表者が挨拶をし、合図をして故人へ献杯(けんぱい)を行いましょう。
挨拶では、出席者へ時間を作ってもらったことのお礼ととどこおりなく葬儀が済んだ旨を伝えます。
献杯は杯を軽く持ち上げるのみにとどめるのがマナーで、乾杯のように杯を合わせる必要はありません。
そのあとは各自食事をはじめます。
僧侶が出席しているのであれば、タイミングを見計らってお布施を渡しておきましょう。
食事の時間は1~2時間ほどを目安として、頃合を見計らってまた喪主か代表が挨拶をしてお開きとなります。
最後の挨拶ではお開きにすることの挨拶とともに、納骨や四十九日の法要など、今後行われる法要について案内しましょう。
精進落としの席でのマナー
精進落としの会場では、席順に十分配慮しましょう。
もっとも位の高い席に着くのは僧侶で、その次に会社の関係者、ご友人、親族という順番になります。
喪主はお酒を注いで回るなどの役割があるため、入り口近くに席を構えましょう。
あらかじめ席次表を準備しておいたり、席に名札を作っておいて用意しておいたりと工夫するのも効果的です。
また、精進落としの席ではアルコールもふるまわれ、リラックスした空気になりやすいものですが、気がゆるみすぎないよう注意してください。
喪主は挨拶をしたりお酌をしたりといった役割もあるからこそ、アルコールはほどほどに留めておきましょう。
ほかの親族も、アルコールで気が大きくなり、声が大きくなりすぎたり話さなくてよい話をしたりすることは避けたいものです。
死にまつわる直接的な話をする必要はありませんが、かといってリラックスしすぎずにあくまで故人を偲ぶシーンであることを念頭においておきましょう。
まとめ
精進落としは比較的カジュアルな通夜振る舞いに比べゆっくり歓談するという目的があり、料理も人数分しっかり準備をする必要があります。
食事の時間も1~2時間と長く、お酒も飲みながら親族や身近な人と時間を過ごし、故人を偲びます。
精進落としやそのほかの法要について悩むことがあれば、葬儀のプロへ相談しましょう。