老衰で最期を迎えたい!知っておきたい本人・遺族の心得や前兆

           
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2021.10.19

老衰で最期を迎えたい!知っておきたい本人・遺族の心得や前兆

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この記事の監修者
税理士 蔵重篤史 (蔵重税理士事務所)

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近年「老衰」で最期を迎える方が多いのをご存じですか?
人間は癌での死亡率が高いと言われていますが、健康な状態であれば老衰死として、自然な形で最期を迎えます。
あらゆる最期の形がありますが、なかでも「老衰死」は理想的な最期の迎え方として注目もされている状況。
そこで、今回は老衰死について詳しく解説。本人や遺族の心得や、前兆症状について詳しく触れていきます。

そもそも老衰とは

老衰とは、体や心が老化によって衰えることを言います。老化が進んでいくと、臓器の機能が低下していくのです。臓器の機能が低下する理由は、老化によって細胞が減少していくため。
内臓の働きが鈍くなっていくことで、体力や認知機能が低下していきます。最終的には「自然死」という形で、最期を迎えるのです。
老衰死の場合、死亡前はほとんど意識がないこともあり、苦痛を感じにくいと言われています。そのため、人生を終えるにあたり、「老衰死で最期を迎えたい」と考える方は多いです。
ちなみに、老衰には年齢の定義がありません。病気にかかることなければ、「老衰」と判断されます。

老衰死における本人・遺族の心得

一つの死の形である「老衰死」。老衰死を迎える前に、知っておきたい心得があります。
可能であれば、親が元気なうちに、以下のことを視野に入れて計画を立ててみてください。

延命治療について考える

老衰死の前兆が見られるようになると、遺族は「延命治療をすべきか否か」を迷うことが多いです。
口から食事がとれなくなってしまった場合、栄養が不足して最期へと近づいていきます。遺族としては「少しでも長生きしてほしい」と、延命治療も選択肢に挙がるのではないでしょうか。
延命治療の主な方法は、栄養を補給するためには体内にカテーテルを入れて、中心静脈栄養を取り入れる方法です。この延命治療で最期のときを伸ばすことができます。
しかし、本当に延命治療をすべきか否かは、本人の意思を尊重したいところ。平穏に最期を迎えるのか、延命治療を施して最期を迎えるのか、親が元気なうちに相談しておくことをおすすめします。

エンディングノートなどで将来を考える

エンディングノートを作成するなどして、将来について具体的に考えておくことが大切です。
普段は元気に過ごしていても、ふと気が付いたら老衰状態に陥っていることもあります。老衰状態に陥っていると、判断力や記憶力、意識なども低下しやすくなるもの。いざ、今後の本人の希望を聞こうとしても、そもそもコミュニケーションを交わすことが難しい場合もあります。
そのため、親が元気で思考力が低下していないうちに、エンディングノートを作成しておきましょう。「亡くなった後のこと」「老衰状態に陥って寝たきりなった場合のこと」などを具体的に決めておくと、いざというときが来たとき、家族の悩みも軽減できます。
最近は、市販でもエンディングノートが販売されています。最期を迎えるにあたって、必要な記入項目が揃っているので、「何をノートにまとめたらいいのかわからない」という方は購入してみてください。

前兆症状が見られたら最期を迎える準備を

年を重ねていき、「老衰」と診断されたら最期を迎える心の準備が必要です。
個人差はあるものの、老衰と診断された後の余命はおおよそ1か月程度です。点滴などで栄養を補給する場合は診断後3か月、一切点滴を取り入れない場合には、1週間前後といわれています。
老衰と診断されたら、最期を迎えるときが迫っているということ。家族はきちんと心の準備を整えるとともに、亡くなった後のことも視野に入れて行動することも大切です。

老衰死の前兆症状について

老衰死は突然起こるものではなく、いくつか前兆となる症状があります。
以下の前兆症状が現れたら、老衰死が近づいているというサイン。どのような症状があるのかチェックしておきましょう。

寝ている時間が極端に長くなる

一日中寝ていることが増えるのは、典型的な老衰の症状です。全身の筋力が衰えていくことから、動くことがおっくうになるのです。
また、歩くことも難しくなり、移動が困難になることがほとんど。食事や排せつなどもベッド上で行うことが増えたら、前兆サインと判断できるでしょう。

食事の量が減る

老衰の前兆症状の一つが「食事の量が減る」です。老衰状態に陥ると、内蔵の機能が低下するため、同時に胃腸機能も弱くなります。
次第に体が水分や食事を求めなくなり、体重が減少していきます。これは自然な現象であり、病気による食欲不振などではありません。
「食事をとらなくなってきた」と感じたら、老衰死を迎えるときが来たことでもあります。

おわりに

近年増加している老衰死。病気で亡くなるわけではなく「自然死」という形で最期を迎えるのが特徴です。
親の希望する最期を迎えるためにも、元気なうちに将来についてきちんと話し合っておくといいでしょう。

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